ウタマロクリーナーもホームリセットもどちらも良いところがある洗剤です。今回は、掃除を時短するためにはどちらがおすすめかについて編集部で検証しました。結論としては、基本的にはホームリセットがおすすめです。その理由とおすすめの使い方について解説していきます。
ウタマロクリーナーとホームリセットの違い
ウタマロクリーナーとホームリセットは、どちらも中性洗剤のマルチクリーナーです。どちらも比較的お肌や環境にやさしく、幅広い場所や物を掃除できます。ウタマロクリーナーとホームリセットには共通点もありますが、以下のようにいくつか違う点もあります。
- 界面活性剤の種類が違う
- 界面活性剤の濃度が違う
- 配合成分の内容が違う
- 除菌成分の有無が違う
- 拭き取り後の使用感・香りが違う
界面活性剤の種類の違いについて
ウタマロクリーナーとホームリセットでは、配合されている界面活性剤の種類が違います。ウタマロクリーナーの配合成分の詳細を確認できませんでしたが、主成分になっている界面活性剤はアルキルベタインです。アルキルベタインは、比較的作用がおだやかで手肌にやさしいというメリットがありますが、汚れ落ちは少し弱くなります。
対して、ホームリセットで主成分になっている界面活性剤はアルキルアミンオキシドです。これ以外にも、アルキルグリコシド・アルキルグリセリルエーテル・塩化ベンザルコニウムが界面活性剤として作用させるために配合されています。アルキルアミンオキシドもアルキルベタインと同じ両性界面活性剤のため、手肌にやさしくなるぶん通常は汚れ落ちが少し弱くなるのですが、拭き取りが楽なことが理由か、ちょっとした油汚れや皮脂汚れであれば、ウタマロクリーナーよりもホームリセットの方が掃除をしやすい印象があります。ただ、しつこくこびりついた汚れや固まった汚れに関しては、ウタマロクリーナーの方が汚れを落としやすい印象です。
界面活性剤の濃度の違いについて
ウタマロクリーナーの界面活性剤の濃度はアルキルベタイン(5%)で、ホームリセットの界面活性剤の濃度はアルキルアミンオキシド(0.4%)です。単純な洗浄力は、数値上ではウタマロクリーナーの方が高いといえるでしょう。しかし、上でも書きましたが、ちょっとした油汚れや皮脂汚れの場合は、ホームリセットの方が掃除しやすい印象です。編集部で考察したところ、ホームリセットは界面活性剤の濃度が適度に抑えられているため、拭き取りやすく、拭き取り後もすぐに乾くので、掃除しやすいという印象を持つのではないかという考えにいたりました。実際に、通常の汚れであれば、拭き取り・仕上げがスムーズなぶん、ホームリセットの方が時短できたという結果がでています。
配合成分の内容の違いについて
ウタマロクリーナーの詳細な成分表を調べることができませんでしたが、ウタマロクリーナーは、アルキルベタイン・水軟化剤・安定化剤と配合成分がシンプルです。対して、ホームリセットは、界面活性剤としてアルキルアミンオキシド・アルキルグリコシド・アルキルグリセリルエーテル、泡調整剤としてエチルアルコール・グリコールエーテル、除菌成分(一部界面活性剤)として塩化ベンザルコニウム、金属封鎖剤(キレート剤)としてクエン酸ナトリウムと、かなり複雑な配合になっています。
ウタマロクリーナーの水軟化剤は金属封鎖剤(キレート剤)と同じ働きがあり、洗剤の働きを邪魔する金属イオンを封じる物質です。ウタマロクリーナーもホームリセットと同じように、本当は複雑な配合になっていると思われますが、記載されていない成分は分量が非常に少ないためこのようなシンプルな表示になっている可能性があります。このような、複雑な配合バランスが、ホームリセットの使用感の良さと汚れ落ちが良く感じる理由かもしれません。
除菌成分の有無の違いについて
ホームリセットには除菌成分が配合されていますが、ウタマロクリーナーには除菌成分が配合されていません。界面活性剤自体に除菌作用がありますが、塩化ベンザルコニウムは医療でも使われている除菌・殺菌成分です。細菌やウイルスの汚れや、細菌・ウイルスが原因の臭いに関しては、除菌成分が配合されているホームリセットの方が対策がしやすいと思います。
拭き取り後の使用感・香りの違いについて
拭き取った後は、ホームリセットの方が圧倒的に乾きやすく、すぐにサラッとした拭きあがりになります。ウタマロクリーナーも乾きが悪いわけではありませんが、ホームリセットに比べると拭き取った後もベタツキ感が残り、乾くのが遅いように感じます。ホームリセットは、洗剤特有のイヤな香りが残りにくく、さわやかな香りの拭きあがりになります。
ウタマロクリーナーとホームリセットのどちらが時短できる?
ウタマロクリーナーとホームリセットを比較した場合、同じ程度の汚れであれば、ホームリセットの方が時短できると考えられます。これは、泡が均一に広がりやすく、拭き取りもしやすい上に、拭き取り後も圧倒的に乾きやすいからです。また、ホームクリーナーのスプレーボトルの方が、泡の出方が良く、量が少なくなっても出方が悪くなりにくい点も時短につながる理由といえるでしょう。ウタマロクリーナーは洗剤としては優秀ですが、スプレーボトルは少し使いにくく、量が少なくなると、出方がかなり悪くなる印象があります。
ただ、汚れが目立つ水まわりの掃除が多い場合や、ひどい汚れが多い場合は、ウタマロクリーナーの方が時短しやすいかもしれません。毎日こまめに掃除している人はホームリセット、水まわりの掃除が多い人や汚れを溜めがちな人はウタマロクリーナーが時短しやすく、状況に応じて使い分けるのもおすすめの使い方です。
ウタマロクリーナーとホームリセットの使い分け
ウタマロクリーナーとホームリセットは、どちらも使いやすくてすぐれたマルチクリーナーなので、お好みで使い分けてもらってかまいません。もし、どちらを選ぶか悩んでいたり、状況に応じて使い分けたいという場合は、以下を参考にしてみてください。
ウタマロクリーナーがおすすめの場合
- 手肌や環境にやさしい洗剤にこだわりたい場合
- ホームリセットでは落ちない汚れがあるとき
- ウタマロクリーナーの拭いた直後のベタツキ感・香りが気にならない場合
- 時短・スピード感はそこまで重視しない場合
- お風呂や洗面台など、水まわりの掃除が多い場合
ホームリセットがおすすめの場合
- サッと掃除できる「手軽感・すばやさ」を求めているとき
- 拭いた後、なるべく早く乾いて欲しい場合
- サラッとした拭きあがりを求める場合
- 掃除では、時短や手軽さを重視する場合
- そこまでひどい汚れがない場合
- こまめに掃除したい場合
- さわやかな香りを好む場合
まとめ:こまめに掃除するならホームリセットが時短におすすめ。ひどい汚れは使い分けよう
ウタマロクリーナーもホームリセットも、どちらも使いやすいおすすめのマルチクリーナーですが、こまめに掃除する人であれば、ホームリセットの方が時短にはおすすめです。汚れがひどい場合や水まわりの掃除で多く使いたい場合はウタマロクリーナーの方が使いやすいかもしれませんが、ある程度の汚れはホームリセットでも十分落とせます。編集部としては、時短にこだわるのであれば、基本的にはホームリセットを使い、ホームリセットで対応できない場合にウタマロクリーナーや他の専用洗剤と使い分けることをおすすめしています。
まとめのまとめ
- 拭きあがりや乾燥の速さはホームリセットが良い
- 手軽さや時短にはホームリセットがおすすめ
- 状況によってはウタマロクリーナーの方がおすすめの場合もある
- 状況に応じて使い分けるのもひとつの手段
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