キャリアアップ・キャリアチェンジを考えるときに必ず検討が必要になってくるのが退職についてではないでしょうか。退職は話を切り出すのも勇気がいりますし、退職届・退職願の作成も手間と時間がかかります。退職届・退職願は、できればテンプレを使って時短したいですよね。
退職届と退職願の違い
退職届と退職願を混同していたり、同じものだと思っている人もいるかもしれませんが、退職届と退職願が違うものです。退職届とは、本来は「退職が決まった後」に会社の所定の部署・担当に提出する書類です。一方、退職願は、本来は「退職したい」という意思表示をするため、退職を申し出るときに所定の部署・担当に提出する書類になります。
一言でいうと、退職届は「退職を確定させるために必要な書類」であり、退職願は「退職の意志を伝えるために必要な書類」になります。退職届が受理・承諾されると、基本的には撤回できません。また、退職届・退職願とも、法的には口頭でもかまわないとされていますが、「言った言わない」等の問題や認識のすれ違いを防ぐため、一般的には書面を提出することが推奨されています。
退職届・退職願の書き方のポイント
退職届・退職願のどちらも、以前は手書きを推奨されていましたが、現在はWordなどで作成したものを印刷して提出することが一般的になっています。退職届・退職願は、所属部署・名前・退職日(退職希望日)など、必要な情報を所定の形式で記載しましょう。
なお、退職理由については、自己都合退職の場合は「一身上の都合」とすることが一般的です。会社都合退職の場は、基本的に退職届・退職願を提出する必要はないとされていますが、もし提出を求められた場合は、具体的な退職理由を記載してください。
退職届・退職願の書き方に決まったルールはありませんが、必要事項の記載漏れなどを防ぐため、基本的には決まった雛形・フォーマット・テンプレート(テンプレ)を使用することをおすすめします。会社の規定で書き方・テンプレが決まっている場合もあるので、その場合は規定を守って作成しましょう。
退職届・退職願のテンプレを使うメリット
- 必要事項の記載漏れを防げる
- 書類作成を大幅に時短できる
- 見やすく、わかりやすい書類になる
- 受理・承認する側も、確認・処理をしやすい
- そもそも、会社に規定のテンプレがある場合がある
テンプレを使う時短効率
時短効率80%以上(20分以上の時短)
※初心者の場合。編集部独自の見解です。
退職届・退職願のテンプレがあるおすすめのウェブサイト
退職届・退職願のテンプレは、会社に規定のテンプレがある場合は、基本的にはそちらを使いましょう。また、会社から特定の指示があった場合も、従った方が良いでしょう。規定・指示がとくにない場合は、一般的なものであれば使いやすいものでかまいません。以下の転職サイトやオフィスサービス系サイト(経理・事務・法務アプリなど)などは、退職届・退職願の書き方・出し方だけでなく、退職時のアドバイスも記載していることがあるのでおすすめです。
マイナビ転職
マイナビ転職では、転職のノウハウのカテゴリー内のページで、退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。このページでは、退職届・退職願の書き方をはじめ、封筒の入れ方・出し方・伝え方・退職までの過ごし方などについてのアドバイスも記載されています。
退職願・退職届の書き方・渡し方|マイナビ転職
DODA
DODAでは、退職内定完全ガイドのカテゴリー内のページで、退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。このページでは、社労士の監修のもと、退職届・退職願の書き方・出し方の全般について、Q&Aを交えて詳しく解説しています。
退職願・退職届の正しい書き方 テンプレート・手書き例文・封筒|DODA
転職Hacks
転職Hacksでは、退職のカテゴリー内のページで退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。このページでは、退職届・退職願の書き方・封書の書き方・書類の折りたたみ方・退職スケジュールのイメージなどを図入りでわかりやすく解説しています。
正しい退職願・退職届の書き方|転職Hacks
freee
freeeでは、無料テンプレート集のカテゴリー内のページで退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。このページでは、退職届・退職願の簡単な説明のみが記載され、テンプレをダウンロードしやすいかたちになっています。
退職届|freee
退職願|freee
わたしNEXT 退職代行
わたしNEXT 退職代行では、退職届・退職願 自動作成のページで退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。このページでは、所定のフォームに必要事項を入力するだけでPDF形式の退職届・退職願がダウンロードできるようになっています。
退職届・退職願 自動作成|わたしNEXT 退職代行
ビズ研
ビズ研は、業務・ビジネスでよく使う書式テンプレートを、種類・分類別にまとめているウェブサイトです。ビズ研では、その他・個人のカテゴリー内のページで、退職届・退職願のテンプレートをダウンロードできます。また、ブラウザ上で作成・印刷・PDFダウンロードできる退職届・退職願作成ツールもあります。
退職届・退職願テンプレート(Word・PDF)|ビズ研
退職届・退職願のカンタン作成ツール|ビズ研
退職届と退職代行について
最近は退職代行サービスが、複数の会社から提供されていて、利用する人も増えている印象です。退職代行サービスの利用については、さまざまな意見がありますが、法的に問題ないサービスであれば、自己責任で利用するのはかまわないと思います。
ただし、退職届は、退職を希望する本人が意思表示するための書類であり、原則、代筆ができない書類です。退職届の代筆を希望するには、弁護士や行政書士に依頼する必要があります(本人が作成できない状態の場合は、家族の代筆が可能な場合もある)。退職代行サービスを利用するときは、その点に注意しましょう。テンプレの使用は問題ありませんので、テンプレを提供された場合は、そちらを使って退職届を作成してください。
まとめ:退職届・退職願は会社の規定がなければテンプレを使うのがおすすめ
退職届・退職願は、法的には口頭で意思を伝えてもかまわないとされていますが、口頭のみで伝えることは、認識のすれ違いなどのトラブルの原因になります。会社の規定がない限り決まったルールはないので、使いやすいテンプレを使用して作成し、所定の部署・担当に提出することをおすすめします。
まとめのまとめ
- 会社の規定のテンプレ・指示がある場合は、それを使用する
- 口頭だけで退職の意思表示をするのはトラブルのもとになるのでおすすめしない
- 退職届・退職願は、自分が使いやすいテンプレを使って時短してOK
- WordやPDFのソフト・アプリがない場合は、無料の作成ツールもある
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