髪を乾かすのは本当にめんどくさく、時短を目指したいところですよね。時短するには速乾ドライヤーがおすすめですが、風量が多いとヘアケア・頭皮ケアが心配という人もいると思います。今回は、速乾ドライヤーの選び方と使うことのメリット、おすすめの速乾ドライヤーについて解説していきます。
時短に役立つドライヤーの選び方|機能の見方について
ドライヤーで髪を乾かすのはとても時間がかかります。実際に、「風呂キャンセル界隈」になる理由として、「髪を乾かす手間がめんどう」という意見もあるほどです。ドライヤーを時短するためには、以下の機能を確認して選ぶことをおすすめします。
風量・風速
髪の毛は、ドライヤーから出る風の風量が多く、風速が速いほど、早く乾きます。ドライヤーの時間をできるだけ時短したいなら、風量は必ずチェックするようにしましょう。ただし、最近は、速乾ノズルなどのアタッチメントの工夫で、風量が少なくても速乾性が高いモデルがあります。早く乾くのであれば、やさしい風の方が髪や頭皮にやさしいので、口コミなども参考にしましょう。
風量は、㎥/分(㎥/min)という単位で表されます。これは、毎分に送り出される風の体積を示す値であり、数値が大きいほど風量が多いことになります。持ち運び有無や収納性などの関係でサイズが小さいものが必要という場合は、最大風量のドライヤーを買うのは難しいかもしれませんが、時短を目的にするなら、少なくとも1.5㎥/分以上のドライヤーを選ぶようにしましょう。なお、2.0㎥/分以上になると、風量が強くてヘアセットが難しくなるため、風速・風量を調節できるモデルを選んだほうがいいと思います。また、ショートヘアの人は、1.5㎥/分〜2.0㎥/分未満で調節した方がセットしやすいかもしれません。
風速は、m/秒(m/s)の単位で表されます。この数値が大きいほど風速が速いので髪は早く乾くことになりますが、風速の確認は難しい場合が多いです。風速は、あくまで参考までに確認できればするという感じでいいと思います。なお、風速・風量・温度は、自由に調節できる方が、よりこまやかなヘアケアができます。時短と髪質改善を両立させるなら、風量が多くて風速・温度を調節できるモデルを選ぶことをおすすめします。
消費電力
一般的に、消費電力が高いドライヤーの方が風量が大きく、速乾性が高い傾向にありますが、消費電力が高いものが必ずしも風量が多いとは限りません。風量・速乾性を確認するときは、必ず風量の数値(㎥/分で表す単位)を確認するようにしてください。
ただし、ドライヤーは消費電力が高いため、電気の契約アンペア数(ブレーカーのアンペア数)によっては、風量が多いドライヤーを使えない場合があります。自宅にある家電製品の消費電力や、髪を乾かす時間帯に使う家電製品などを考慮して選ぶようにしましょう。
髪質改善に役立つ機能
髪を早く乾かすために風量が多いドライヤーを選んでも、髪質が悪くなってしまっては意味がありません。最近は高機能のドライヤーが多く、髪質改善の点からもかなり選択肢があります。価格とのバランスもありますので、以下の点を確認しながら、ライフスタイルにあうものを選ぶようにしてください。
おすすめの速乾ドライヤー
編集部が検証したところ、ヘアケア・頭皮ケアも可能で髪質改善が目指せて、速乾性の高いドライヤーは以下の通りです。
- Panasonic ドライヤー ナノケア ULTIMATE
- Panasonic ドライヤー ナノケア
- サロニア エアトリートメント ドライヤー
- サロニア スピーディーイオン ドライヤー
- シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティ ドレープフロー
- シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティ
- リファ ビューテック ドライヤーS+
- Dyson Supersonic Nural Shineヘアドライヤー
- コイズミ ダブルファンドライヤー モンスター
Panasonic ドライヤー ナノケア ULTIMATE
Panasonic ドライヤー ナノケア ULTIMATEは、Panasonicのハイエンドクラスのドライヤーです。最大風量は0.8㎥/分ですが、新速乾ノズルと高回転モーターが必要な場所に効率よく拡散した風を届けるので、髪がかなり早く乾くことを実感できるはずです。また、風自体も弱い感じがせず、ほしい場所にピンポイントに適度な風を感じます。
何よりすごいのが、ヘアケア・頭皮ケアの機能性です。ナノイー・ミネラル・マイナスイオンの3つの補修ケアをしてくれるのですが、とにかく髪がうるおうことを実感できます。モードやノズルを使い分けることで、さまざまな髪質・髪型のケアに対応できるため、どんな人もこだわりのヘアケアができます。速乾と髪質改善にこだわる人なら、価格以上の満足感を得られると思います。
Panasonic ドライヤー ナノケア
Panasonic ドライヤー ナノケアは、大風量・速乾性・髪質改善・価格のバランスの良さに定評があるドライヤーです。Panasonicではミドルエンドのドライヤーになりますが、他ブランドのハイエンドクラスと比較しても遜色のない使用感があります。大風量のドライヤーの中では小型で、収納性が高いところも便利です。
ULTIMATEモデルほどではありませんが、うるおい機能はかなり高く、頭皮までうるおいケアができます。また、ノズルを使い分けることでこまやかなヘアケアも可能です。1.6㎥/分でも、十分な風量を感じることができるので、大風量感にこだわる人も満足できると思います。
サロニア エアトリートメント ドライヤー
サロニア エアトリートメント ドライヤーは、立体的な大風量の風を効率よく髪に送ることで、速乾性を高めています。サロニアではハイエンドクラスになりますが、一般的なハイエンドクラスに比べると価格が安く、コスパが良いというメリットもあります。また、5つの風モードと2つの風量を組み合わせることで、こまやかなヘアケアをすることもできます、
イオンケア機能も優秀で、しっかり乾燥させても、髪がうるおっていることを実感できるでしょう。繰り返し使うことで髪のうるおいも改善していくので、毎日のドライヤーが楽しみになると思います。
サロニア スピーディーイオン ドライヤー
サロニア スピーディーイオン ドライヤーは、5000円前後の価格で大風量と髪質改善が目指せるコスパの良いドライヤーです。非常に軽く、折りたたみができるので、旅行時にパッキングしやすく、持ち運びにも便利です。2.3㎥/分の風量は、大風量にこだわる人ならかなり満足度が高いものに感じるでしょう。
最低限のモード・機能があるので使っていて困ることはなく、使い方がシンプルなので年配の人でも安心して使えます。コスパ重視の人におすすめですし、カジュアルなプレゼントとして選んでも良いと思います。
シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティ ドレープフロー
シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティ ドレープフローは、2つの方向から風を送ることで、速乾性を高めているドライヤーです。風量が1.2m³/分に抑えられていますが、やわらかながらしっかりした風を感じます。また、大風量のドライヤーの中では、比較的風が熱く感じません。
プラズマクラスターによる髪の保湿効果も実感できますし、使うたびに髪質が改善していくことも実感できると思います。価格もお手頃でコスパが良いので、節約しながらこだわりのヘアケアができるというメリットもあります。
シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティ
シャープ ドライヤー プラズマクラスタービューティは、速度の速い風を大量に地肌に届けることで、熱くないのに早く乾くようになっています。ドライヤーの風の熱さが嫌だった人は心地よく使えるようになりますし、髪や頭皮の熱ダメージも防げます。
プラズマクラスターと静電防止効果で髪を守ってくれるので、こちらも使うたびに髪質改善を感じられます。ドレープフロータイプよりも価格がさらに安くなっているので、コスパを重視する人はぜひ選択肢に入れてみてください。
リファ ビューテック ドライヤーS+
リファ ビューテック ドライヤーS+は、大風量の速い風を効率よく送ることで、速乾性を高めています。また、毛先と頭皮で風の温度を変えるなど、部位ごとのヘアケア・スカルプケアも可能になっています。イオンケア機能もついているので、うるおいケアも対応可能です。
美容ケアの定評があるMTGのリファの製品ということもあり、機能性・使用感ともに高く、デザイン性も高いです。軽量なので、女性・子どもでも使いやすくなっています。
Dyson Supersonic Nural Shineヘアドライヤー
Dyson Supersonic Nural Shineヘアドライヤーは、速乾性に定評のあるDysonのハイエンドクラスのドライヤーです。パワフルな風でしっかり素早く乾かしながら、髪からの距離を計測して自動で風の温度を調節します。
大風量ドライヤーに起こりがちな「乾かしすぎ」が防げるようになっていて、モード・ツール・アタッチメントを使い分けることで、こまやかなケアができるようにもなっています。
コイズミ ダブルファンドライヤー モンスター
コイズミ ダブルファンドライヤー モンスターは、後方のファンで集めた風を前方のファンで送り出すという独自の構造で、力強い大風量の風を安定して髪に送ることができるようになっています。また、髪と頭皮にやさしい低温風を自動で温度調節することで、髪や頭皮のダメージを軽減しています。
イオンケアの機能もあるので髪のうるおいケアも可能で、重さが軽くてシンプルな使い方ができるので、家族全員幅広い人が使うこともできます。
速乾ドライヤーの時短以外のメリット
速乾ドライヤーのメリットは、時短だけでなく、以下のような美容面のメリットもあります。
髪が傷みにくい
ドライヤーの風の熱は、髪に熱ダメージを与えることで、髪質の低下を引き起こします。また、風量がなく、乾くのが遅いドライヤーを長時間使っていると、髪が部分的に乾かしすぎた状態になることがあります。このように、髪が乾かしすぎた状態になることを「髪のオーバードライ」といいます。
髪のオーバードライは、髪のパサツキを引き起こし、ツヤ・コシ・ボリュームの低下を引き起こします。速乾性ドライヤーを使って、短時間でまんべんなく均一に乾かすことで、ダメージによる髪質の低下を防ぐことができ、サラサラでツヤのある髪に回復させやすくなります。
頭皮トラブルを防げる
ドライヤーの風の熱は、髪だけでなく頭皮にもダメージを与えます。また、乾かしムラにより頭皮が濡れている状態で放置すると、頭皮に雑菌が繁殖するリスクが高まります。
これらは頭皮の肌トラブルの原因であり、フケや皮膚疾患を引き起こす可能性もあります。速乾性ドライヤーで、素早くやさしくまんべんなく乾燥させることで、頭皮の肌トラブルを防ぐことができます。
カラーやパーマが長持ちしやすい
カラーリングの色やパーマは、ドライヤーの熱に長時間さらされることで落ちていきます。特に、カラーリングは、髪が濡れた状態だと、開いたキューティクルから色が流出するため、長持ちさせるためには素早く乾かす必要があるのです。速乾ドライヤーですばやく髪を乾かすことで、カラーやパーマを長持ちさせることができます。
まとめ:ミドルエンドからハイエンドモデルを選ぶと速乾性と髪質改善が目指しやすい
速乾ドライヤーを選ぶときは、風量をチェックすることがおすすめですが、最近は少ない風量でも早く乾かせるモデルも出てきています。何よりもコスパ重視の場合は別ですが、速乾性と髪質改善を両立させるなら、ミドルエンドからハイエンドクラスのドライヤーから選ぶようにすると、選ぶ時間を時短できます。今回紹介したドライヤーは、速乾性が高く、髪質改善も目指せるおすすめのドライヤーなので、ぜひ候補に入れてみてください。
まとめのまとめ
- 基本的には風量で選ぶが、最近は少ない風量でも速乾性が高いモデルも多い
- 乾かす時間が同じなら、風量が抑えめでもOK
- 髪と頭皮のダメージを防ぐなら、風の温度にも注目
- イオンケア・うるおいケアの機能があるものが良い
コメント